ひとたび発生すれば、近隣を巻き込む可能性もある火災。木造が中心だった日本の家屋は、火災に弱いとされてきました。
火災に対する住宅性能は、「燃えない」だけではありません。
「もらわない」「拡げない」ための性能や災害後のこと、考えたことありますか?
日本では年間に約5~6万件の火災が発生しています。そのうち約6割が建物火災。1日あたり14分に1件の建物火災が発生している計算になります。さらに細かくみていくと、毎日80世帯もの家族が火災に遭っていて、30年間で自宅が火事になる確率は約50人に1人を超えていることになるのです。
※消防庁資料・平成27年度出火件数をベースにした計算です
例えば、隣家が火災を起こした場合、隣接する外壁温度は840度になります。外装材が不燃材料であっても外壁温度が260度を超せば内装材などに自然着火し延焼してしまうのです。レスコハウスの外壁は燃えないコンクリート1,000度近い高温でも強度低下を起こさず、燃え崩れません。1.5m離れた隣家の火災でも雨樋以外はほとんど被害がありませんでした。
東京の木密地域でも
条件がそろえば同じような市街地火災に発展する可能性はあります。
不燃領域率とは一定の地域内において、公園や空き地、鉄筋コンクリ ート造などの燃えない建物がどのくらい存在するかを表した数字です。不燃領域率は60%を超えると、その地区の消失率は急激に低下すると言われ、70%でほほゼロとなります。
関東の密集市街地エリアには、延焼危険性や避難困難性が特に高く、生命•財産の安全性の確保が著しく困難で重点的な改善が必要なエリアがあります。
鉄やアルミニウムなどの金属素材は800℃を超えると急激に強度が低下します。これに対してコンクリートは1000℃を超えてもその強度を保つことが出来ます。コンクリート造の建物は、たとえ火災が起きても燃え崩れることはなく、わずかな補修で再利用も可能です。
通常、躯体が大きく損傷した場合、修復は難しくなりますが、火災にあっても耐力が低下しない構造であれば、再利用することも可能。1000℃を超えても強度低下を起こさないレスコハウスの構造躯体は燃え崩れることがないので、火災後も修復して構造躯体を再利用できます。