2021年12月04日

賃貸住宅動向

みなさんこんにちは。

 

連日オミクロン株がニュースをにぎわせています。

私たちは今まで通り、基本的な感染対策を行いながら、

必要以上に不安にならずに生活していきたいものです。

 

いよいよ12月となり、今年も残すところわずかとなりました。

12月は通常忘年会シーズンとなり、様々な人と会う機会が

増えますので、より気を引き締めて生活するようにしましょう。

 

さて、今回は現在の賃貸住宅動向についてお話します。

 

◆苦戦の都心シングル向け

新型コロナウイルスが流行するまで、都心の賃貸マンションの

賃料は値上げ傾向でした。ただ、新型コロナによる

不安感や、リモートワークが広がることによって

都心のシングル向け1K、1Rは軒並み苦戦を強いられています。

逆に神奈川、千葉、埼玉に関しては需要増により

賃料も増加傾向となっています。

都心までの通勤回数が減ったことにより、

多少会社まで遠くても賃料が安かったり、同じ賃料でも

もう少し広いところに住みたいという流れができた結果と言えます。

また、新型コロナによる業績の不透明さから採用活動を

積極的に行わない企業もあり、法人社宅需要が減少傾向

だったことも影響しています。

 

◆ファミリータイプは賃料増の傾向

シングル向け1K1Rと比較して、比較的賃料増の傾向にあるのが

郊外のファミリータイプ(2LDK)なのです。

都心の1LDKの賃料で、2LDKに住むことができる

エリアである神奈川、千葉、埼玉ではかなり需要が増加し、

賃料も増加傾向です。もともとの供給数が

まだまだ少なく、2LDKを借りたいと思っても

物件自体があまりないというのが現状です。

そのため新築で2LDKが供給されると引合いが非常に多く、

早い者勝ち状態となります。競合物件が少なく、

借りたい人が多いため、賃料を上げられるということですね。

2LDKに住むのはファミリーをイメージされる方が多いですが、

郊外の2LDKに関してはDINKSが増えます。

2LDKであれば、リビングでくつろぎ、

寝室でゆっくり寝て、もう一部屋はリモート部屋という使い方ができます。

また、将来的にお子さんが生まれても、

急に手狭にはならないので、比較的長期間住むことができるのです。

 

◆表面利回り

どうしても、2LDKの間取りを作るより

1K1Rをたくさん作る方が表面利回りはよくなります。

ただ、これはあくまで表面利回り上の話です。

1K1R 2LDK
賃料収入 2LDKより取れる 1K1Rより取れない
賃料傾向 競合多く減額傾向 競合少なく増額傾向
入居期間 短期傾向 長期傾向
入居促進費用

(仲介手数料、広告料)

空室整備費用 解約が多いため大 解約が少ないため小
管理手間 戸数多いため大 戸数少ないため小

上記のように、2LDKは長期間入居になりやすいため、

解約時に発生する費用が圧縮できるという特徴があります。

解約が少ないため、物件として安定稼働するのは、

オーナーにとって非常に魅力的であると言えます。

 

◆賃貸経営を考えるなら、表面利回り以外にも目を向けて

オーナーとして賃貸経営をしようと考えるときに、

表面利回りという話は必ず出ると思います。

ただ、表面利回りだけにとらわれすぎず、

そのエリアの特性をよく考え、

時には1LDKや2LDKで計画することも視野に入れて

検討されることをお勧めします。特に今都心は

1K1Rが供給過多になっているエリアがあります。

今後賃貸物件を安定稼働させるために、

どのような戦略をとればよいか、よく検討してみましょう。

 

以上、今回もお読みいただきありがとうございました。

次回の更新もお楽しみに!