2024年03月20日

マイナス金利政策を解除

みなさんこんにちは。

 

最近風が強い日が続いていますね。

花粉の季節ですので、風が強いと次の日には

目は鼻が大変な状態になってしまいます。

もうすぐ桜の咲く季節ですが、これだけ風が強い日が続いてしまうと

すぐに散ってしまうので、早くおさまってほしいものです。

さて、今回は先日話題になったマイナス金利政策の解除についてお話します。

 

◆マイナス金利とは?

マイナス金利(Negative Interest Rate)は、通常の金利がゼロを下回り、

銀行などの金融機関が預金者に対して利子を支払わず、

預金者が預金を保有することで手数料を支払うことがある状況を指します。

これは中央銀行が政策金利をマイナスに設定することによって実現されます。

要するにお金を預けた側が手数料を払わなければならない状態ということですね。

マイナス金利政策は通常、経済が不況にある状況やインフレ率が低く、

中央銀行が景気刺激策として追加の金融緩和を行う場合に採用されます。

マイナス金利を導入することで、

銀行が預金を中央銀行に預ける際に手数料を支払わなければならないため、

銀行は預金を貸し出しや投資に回す傾向が高まり、

経済活動を促進しようという狙いがあります。

 

◆マイナス金利を解除するとどうなるのか

日銀は19日の金融政策決定会合にて、マイナス金利政策を解除することを

決定しました。

政策変更の理由は、2%の物価安定目標の実現が見通せる状況に

なったためと説明されています。

それでは、マイナス金利政策が解除されると、どのような影響があるのでしょう。

大きく分けて、【預金金利の上昇】と【住宅ローン金利の引き上げ】があります。

 

私たちの生活にとってプラスになるのは、【預金金利の上昇】です。

マイナス金利政策が行われていた約17年間、通常の金融機関の

預金金利はおおむね0.001%となっていました。

預金をしていても、ほとんど金利が付かない状態です。

マイナス金利政策が解除されたことで、預金金利が上昇することが

予想されています。約17年ぶりに金利のある状態が復活することになります。

 

私たちの生活にとってマイナスなのが、【住宅ローン金利の引き上げ】です。

実は固定金利の水準は、先んじて上昇傾向にあります。

逆に短期プライムレートを参考に決められている変動金利については、

変わっていなかったというのが現状です。

ちなみに現在住宅ローンを組んでいる方の7割以上が変動金利を選択している

と言われており、この変動金利が今後上昇するとなると、大きな影響があります。

では、金利が上昇すると、すぐに返済額に影響が出るのでしょうか。

実際にはそうではありません。

金利タイプが変動金利で、かつ元利均等返済方式で借りている場合、

金利が上がっても5年間は返済額が変わりません。

また6年目から上がっても前回支払額の125%以内に抑えるというルールがあります。

ただ、これにあくまでも経過措置で、

金利上昇分を支払わなくでよいわけではありません。

返済額に占める元本の割合を下げることで

毎月の返済額が調整されているだけで、金利が上昇した分、

総返済額は増えます。毎月の返済額が抑えられることで、

金利上昇に備える時間が生まれるということなのです。

対策としては、繰り上げ返済をすることが考えられます。

ですが、住宅ローン控除を利用されている方は、

繰り上げ返済をすることによるメリットと、

住宅ローンの残額が減ることによるデメリットを見比べて、

どちらがメリットが大きいか、しっかり確認していくことが必要です。

 

◆まとめ

私たちの生活に大きな影響が出そうな、マイナス金利政策の解除。

これから住宅建築を考えている方は、住宅ローンの組み方について

今まで以上に検討が必要になります。

気になる方は、各展示場で資金計画についてご確認ください。

https://www.rescohouse.co.jp/form/reservation/

今回もお読みいただきありがとうございました。

次回の更新もお楽しみに!