2021年12月26日

日本海溝地震の被害想定

みなさんこんにちは!

 

気づけばクリスマスも終わり、いよいよ年末です。

今年はやはり新型コロナウイルスに苦しめられた一年となりました。

今現在は、オミクロン株の不安はあるものの、

新規感染者数を抑えることができており、

感染対策を一生懸命行っている皆様の努力の結果かと思います。

来年は、完全に新型コロナを克服し、

新しい世界を感じることができるようになることを願っています。

 

さて、今回は政府によって発表された地震による被害想定の

お話です。

 

◆日本海溝、千島海溝での地震の被害想定

今回政府が発表したのは、

東北地方横にある日本海溝で地震が発生した場合(M9.1)と

北海道横にある千島海溝で地震が発生した場合(M9.3)です。

特に大きな被害が想定されるのが、日本海溝で地震が発生した場合です。

一番被害が大きくなる季節と時間帯である、

「真冬の深夜」に上記の地震が発生した場合、

何と19万9千人もの被害が出ると想定されたのです。

全壊棟数も22万棟に及ぶとの想定になりました。

東日本大震災の死者数が約1万6000人ですから、

今回の想定がどれだけ大きな被害想定であるかがわかると思います。

日本海溝、千島海溝ともに、1843年以降

記録が残っているだけでも何度も巨大地震が発生しているエリアです。

私たちにとって、東日本大震災の地震は「想定外」でしたが、

あの地震と同等もしくはより大きな地震が来るのは、

もはや想定外ではないのかもしれません。

 

◆被害が一番大きくなるのは真冬の深夜

上記の被害想定がされたのは、真冬の深夜という設定の中です。

深夜のためほとんどの方が就寝中ということや、

積雪による避難の遅れなどが原因です。

関東地方に住んでいると、積雪での避難というイメージが

なかなかできませんが、たしかに夜中に積雪の中避難することが

どれだけ大変か、今回の件で考えるきっかけになりました。

また、避難したとしても濡れてしまったり、暖房の整わない

避難所にいることによる低体温症のリスクも高まります。

地震はいつやってくるかわかりません。

今現在は新型コロナ対策に力を割いていますが、

このタイミングで巨大地震が来たら?など、

本当に様々なことを想定することが必要なのでしょう。

 

◆もしものシミュレーション

日常から、常にいざという時のことを考えられれば、

もちろんそれに越したことはないのですが、

なかなかそうもいきません。

今回の被害想定などが出たタイミングで、

自分たちのもしもの時のシミュレーションをしておくことが必要です。

今回のような被害想定が出されるのは、

単に想定というだけでなく、減災に向けた注意喚起でもあります。

それぞれが今回の被害想定をよく考え、

できることから始めてみましょう。

 

以上、今回もお読みいただきありがとうございました。

次回の更新もお楽しみに!